エマソンの Ovation™ ソフトウェアおよびオートメーションテクノロジーは、インターマウンテン電力が運営する IPP 更新発電所の制御および監視を安全性を高め、廃止寸前の石炭火力発電プロジェクトを革新的な施設にリニューアルし、カーボンフリー電力を安定供給します。 写真提供: インターマウンテン電力。
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革新的なイニシアチブが、米国西部にクリーン・エネルギー・ハブを創出、グリーン水素の製造、貯蔵、発電のデジタル基盤を拡張
ピッツバーグ(2023 年 2 月 14 日) – グローバルソフトウェアおよびテクノロジーのリーダーであるエマソン(NYSE: EMR)は、IPP (独立系発電事業者) のインターマウンテン電力 が更新する発電所が地域のエネルギーハブとして再生可能エネルギー資源を使用するにあたり、オペレーション自動化のサポート役に選ばれました。エマソンは、三菱パワーとマグナム開発が取り組む、先進的クリーンエネルギー貯蔵事業の ACESハブに隣接するオートメーションサプライヤとして、その電力産業における専門知識と水素製造に携わってきた経験を提供し、インターマウンテン電力が運営するユタ州の IPP 更新プロジェクトのライフサイクル全体において、安全性の向上、コストの削減、メンテナンスの効率化をサポートします。
IPP 更新は、廃止寸前であったインターマウンテン電力の石炭火力 発電事業を、革新的なクリーンエネルギーのソリューションに転換し、増大の一途を辿る電力市場の急激な脱炭素化の需要、および規制への課題に対処するプロジェクトです。三菱の 進的クリーンエネルギー貯蔵事業ハブに隣接しているという絶好の立地条件により、同発電所は貯蔵されたグリーン水素を最大限に活用し、カーボンフリー電力を西部 6 州にオンデマンドで供給することができます。ピーク時に再生可能エネルギーを使用して製造されたグリーン水素は、ハブの地下の岩塩ドームに貯蔵され、IPP 更新の水素燃料タービンにより標準およびピーク消費時の発電に使用されます。
「再生可能エネルギーを送電可能にするための革新的な手段を見つけることは、米国の電力ニーズを満たし、ネット・ゼロ・エミッション目標を達成する上で欠かせません」そう語ったのは、インターマウンテン電力のゼネラルマネージャの Cameron Cowan 氏です。「再生可能電力産業の専門知識を有し、複雑なプロジェクトにおけるオートメーションの実績が証明されているエマソンとパートナーシップ契約を結ぶことで、私たちはデジタル面で最適化された施設を構築し、今後数十年にわたり信頼できるカーボンフリー電力を供給できるようになります」
840-MW IPP 更新発電所は、水素燃料 30%、天然ガス 70% の配分からスタートし、2045 年までに水素使用率 100% へと移行する予定です。エマソンの Ovation™ ソフトウェアおよびオートメーションテクノロジーとサイバーセキュリティソリューションは、グリーン水素の製造、貯蔵、発電プロセスの統合を容易にし、全体を隅々まで可視化する一方で、IPP 更新の BOP(バランス・オブ・プラント)オペレーションの制御と監視を安全・安心なものにします。
「再生可能エネルギーの需要と供給をうまく管理することは、発電施設が低炭素エネルギーの未来において競争で差を付ける重要な要素となるでしょう」エマソンの電力・水処理事業プレジデントの Bob Yeager はそう語りました。「Iインターマウンテン電力は、消費者の需要を安心・安全に満たすことができるように、重要な新技術を拡張し、革新的な自動化ソフトウェアやソリューションを活用することで発電に関する考えを改め、エネルギー生成市場のあらゆる組織を対象としたモデルを構築しています」
三菱の先進的クリーンエネルギーハブにおけるグリーン水素の製造および貯蔵から、IPP 更新発電所におけるカーボンフリー発電まで、エマソンはインターマウンテン電力が完全に統合された Ovation プラットフォームを導入できるよう支援します。同発電所では、エマソンと三菱が共同開発した次世代総合プラントシミュレーションなどのデジタルソリューションも使用し、パフォーマンスと信頼性の最適化、AI による予測可能なメンテナンス戦略の実現、オペレーションに関する意思決定の自動化、コミッショニングとトレーニングのサポートにも対応します。