エマソンの DeltaV™ DCS は、ザルトリウス製 Biostat STR® 第3世代 (‘エマソン DeltaV用) に組み込まれており、機器の統合を簡素化し、市場投入までの時間を短縮します。写真提供元: ザルトリウス 高解像度画像
ザルトリウス Biostat STR バイオリアクターにネイティブ統合された DeltaV 制御システムは、半自律性オペレーションの基盤を構築し、統合時間を最大 80% 短縮します
テキサス州オースティン (2023 年 8 月 3 日) - テクノロジーおよびソフトウェアの分野で世界トップクラスの企業であるエマソンは、大手国際バイオ医薬品企業である Sartorius と提携し、Biostat STR® 第3世代 ファミリのバイオリアクターをエマソンの DeltaV 分散制御システム(DCS)にネイティブ統合しました。Biostat STR Generation 3 for エマソンの DeltaV は、Biostat STR Generation 3 シリーズの機種です。患者さんの QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を改善する医薬品を市場に投入するプロセスを促進・効率化するために、直感的な接続機能を提供するよう開発されたソリューションです。
製造工場の 分散制御システム は、より迅速で安全な生産を実現するための重要な操作の自動化を実現します。ライフサイエンス企業は、機器のエンジニアリングと構成が複雑で時間がかかるため、プロセス機器をプラントの自動化システムに接続するのに苦労することがよくあります。プラントの DeltaV DCS にネイティブ統合された Biostat STR Generation 3 は、バイオ医薬品の製造で最も頻繁に使用されるコンポーネントの一つが持つ複雑性を解消します。バイオリアクターは、ザルトリウスによって最初から DeltaV コンポーネントを使用して特別に設計、開発されています。エマソンとザルトリウスが共同開発したツールには、設定を標準化するテンプレートのライブラリが含まれます。
このライブラリを活用することで、チームは追加設定なしでバイオリアクターを制御システムに迅速かつ簡単に統合できます。商業生産では、機器の統合時間を最大 80% 節約することが期待されており、DeltaV DCSに搭載されている拡張機能と診断機能をより迅速かつ簡単に活用できるようになります。自動化が進むと手動操作の必要性が減り、最終的には品質が向上し、市場投入までの時間が短縮されます。
「新しい治療法を迅速に提供する上での最大の障壁の 1 つは、新しい機器をプラントの制御システムに接続するのにかかる時間です」とエマソンのプロセスシステム&ソリューションビジネスの社長、Nathan Pettus は述べています。「ザルトリウスと緊密に連携して当社のDeltaVテクノロジーとソフトウェアをザルトリウスのバイオリアクターにシームレスに組み込むことで、バイオ医薬品製造の最も重要なコンポーネントの1つを共同ですぐに接続できるようにして市場投入までの時間を短縮しました。」 エマソンの DeltaV DCS に統合された
Biostat STR Generation 3 バイオリアクターには、DeltaV Electronic Marshalling with CHARMsデバイスを含め、設置時に配線および設定作業を削減するための技術が搭載されています。バイオリアクターは、エマソンの のほか、S シリーズおよび M シリーズコントローラとシームレスに統合できます。内蔵テンプレートが最もよく使用される設定を標準化するため、チームは追加設定なしで標準セットアップを使用してオペレーションを迅速かつ安全に進行し、移り変わりやすい市場ニーズに対応してオペレーションを簡単に変更できます。
「バイオ医薬品業界は、世界中の患者が待ち望んでいる治療法を迅速かつ簡単に製造できるように、モジュール式で拡張性のあるバイオプロセス装置を必要としています」と、サルトリウスのバイオリアクター技術責任者、Mario Becker 氏は語ります。「エマソンのソフトウェアおよびテクノロジーを当社の新しい Biostat STR DeltaV シリーズに統合することで、私たちは、柔軟性と拡張性はもちろん、高品質な治療薬の提供に欠かせない最新の Good Manufacturing Practice(医薬品の製造管理および品質管理の基準)戦略を維持しながらも、お客様がオペレーションを迅速に進行できるようサポートします」
DeltaV DCS と統合された Biostat STR Generation 3 バイオリアクターは簡単に設定・統合できるため、ライフ・サイエンス・メーカーは、Biophorum デジタルプラント成熟度モデルのレベル 3 に到達するためのコア戦略である、コネクテッドプラントを構築できます。また、DeltaV DCS から最先端のオートメーション戦略および診断機能へのアクセス性向上により、プラントは、レベル 4 に到達するために必要な、より高度な予測技術の向上に備えることができます。デジタル成熟度の各手順を変更することで、プラントは自律オペレーションにより近づきます。また、複数のプロセス領域はもちろん、世界中の複数の施設にもインストール技法を迅速かつ簡単にレプリケートできるため、プラントでは拡張することもはるかに容易になります。