エマソンの DeltaV™ Edge Environment は、セキュリティ・バイ・デザイン・ソリューションです。組織全体でコンテキスト化された DeltaV データを最大限にアクセスしやすいようにし、より深いオペレーションインサイトを提供します。 高解像度画像
DeltaV Edge Environment はアプリケーションを展開・実行するためのサンドボックスを提供するとともに、コンテキスト化されたデータに安全・簡単にアクセスできるようにします
テキサス州オースティン(2023 年 11 月 9 日)– テクノロジーとソフトウェアの分野におけるグローバルリーダーであるエマソンは、DeltaV™ Edge Environment を発表しました。この環境は、進化し続ける DeltaV オートメーションプラットフォームの機能を拡張する初の統合ソリューションで、データ操作、分析、整理などのためにオペレーショナルテクノロジー(OT)サンドボックスを提供します。チームはアプリケーションを展開し、クラウドや組織全体でコンテキスト化された OT データにシームレスにセキュア接続して、データソースに近い場所で重要な AI(人工知能)エンジンおよびアナリティクス機能を実行できます。DeltaV Edge Environment を利用すると、チームは生産性、サステナビリティ、その他のビジネス目標に紐付いたオペレーションの改善をより迅速に実現できます。
インテリジェントデバイス、マシン、システムの貴重なデータを利用すると、組織全体での分析が可能になり、オペレーションインサイトを拡張し、AI エンジンにデータを供給し続けることでイノベーションを促進できます。しかし、OT データはシステムとネットワークの下層部に眠っていることが多いため、複雑さが増して有意義なコンテキストが取り除かれてしまいます。DeltaV Edge Environment は、分散制御システム(DCS)の範囲を拡大し、セキュアデータへの高速アクセスを可能にします。この環境では、搭載された実行用サンドボックス(ダッシュボードの作成、アプリケーションの実行、AI ツールの学習などの重要なイノベーションタスク用テスト環境)も活用しながら、クラウドおよびエンタープライズアプリケーションを直接使用してコンテキスト化されたデータをシームレスに送信することができます。
「オペレーション部門と IT 部門は、制御システムから提供されるデータを活用して生産を最適化し、情報の精度を高めて OT の改善、サステナビリティ、その他のデジタル・トランスフォーメーション・イニシアチブに取り組んでいます」そう語ったのは、エマソンのプロセスシステム&ソリューションビジネス向けテクノロジー担当バイスプレジデントである Claudio Fayad です。「DeltaV Edge Environment を基礎環境にすれば、未来の制御システムを定義し、データと設定を簡単・安全に移動する機能を DeltaV DCS に追加して拡張できます。それと同時に、ユーザは DCS 内部で安全にアプリケーションとスクリプトを実行し、イノベーションを促進することができます」
DeltaV Edge Environment を利用すると、生産チームは、より簡単・安全にオートメーションデータを連動させるニーズを満たし、巧みに処理して実用的な情報に変換することができます。データを暗号化して送信経路を一本化することで、承認されたユーザはほぼリアルタイムでデータに常時アクセスすることができます。従来のカスタマイズされたソリューションでは、ユーザが制御システムにアクセスするリスクが伴いましたが、その心配はありません。ユーザは、DeltaV Edge Environment で利用できるコンテキスト化されたデータを使用してアプリケーションを実行し、ビジュアライズ、分析、アラーム管理、デジタル・ツイン・シミュレーション、その他のニーズを実現できます。OT チームは、使用する豊富なデータが正確な複製であり、常に最新の状態に保たれ、現在の運用状況を完全に反映していることを確信できます。
DeltaV Edge Environment は、OPC Unified Architecture (OPC UA) などの共通オープンプロトコルを活用してコンテキスト化されたデータを提供します。その一方で、REST API などの標準 API や、Python などのスクリプティングツールがサンドボックス環境を提供し、ユーザ自身がそこでアプリケーションを設計・実行できます。
詳しくは、DeltaV Edge Environment 専用ウェブページを参照してください。