パフォーマンス、信頼性、安全性、およびコンプライアンスの改善に伴い、空気圧出力を備えた Emerson の Fisherr DPC2K デジタルプロセスコントローラにはリモート監視・操作機能が装備されました。高解像度画像
Fisher FIELDVUE DPC2K デジタル プロセス コントローラは、オペレータがより多くのデータを利用できるようにすることで、パフォーマンス、安全性、コンプライアンスを確実にアップグレードします
アイオワ州マーシャルタウン(2023 年 11 月 15 日)— Emerson は、新たな Fisher™ FIELDVUE™ DPC2K デジタルプロセスコントローラ(DPC2K)のリリースを発表しました。DPC2K は、Fisher Wizard 空気圧コントローラや他のメーカーの空気圧コントローラをアップグレードするのに使用することができます。これによって、閉ループ制御と信頼性が大きく向上し、メンテナンスが大幅に削減され、安全性が高まり、優れた環境コンプライアンスを実現します。DPC2K はまた、リモートセットポイントを有効にし、設定や監視などの機能へのリモートアクセスを可能にする多数の接続オプションを提供します。
空気圧コントローラは、コントロールバルブの動作制御において何十年にもわたって業界でよく使用されてきました。閉ループ制御は、設定値の大幅な逸脱が一般的であり、反応が遅く正確性に欠けます。また、機械部品の摩耗につれて時間の経過とともに性能が低下します。こういった損耗が発生すると、過度なメンテナンスが必要になるため、信頼性にマイナスの影響を及ぼします。また、空気圧コントローラとの接続は、すべてコントロールバルブでローカルに行う必要があるため、作業担当者が危険なプラント環境に頻繁にさらされることになるといった安全上の問題が生じます。
DPC2K はこういった問題やその他の問題にも対応しており、メーカーに関係なく、大部分のバルブに取り付けられている空気式コントローラに組み込むことができます。閉ループ制御は、設定可能なループタイプ、150 以上の対象測定単位、20 回/秒(50 ミリ秒)のスキャンおよびアップデートレート、設定可能なデッドバンド、アンチリセットウィンドアップ、動的リセット制限などの機能により大幅に改善されています。これらの機能が連携することで、飽和状態からの回復が大幅に改善し、プロセス変数(一般的には、圧力、流量、レベル、温度など)が設定点近くで維持されます。
DPC2K は、メンテナンスを行わない場合でも何年間も高レベルなパフォーマンスを維持できるよう設計されており、メンテナンスが必要な場合も、モジュール式の交換コンポーネントを使用することで簡単に行うことができます。このアップグレードによるもう 1 つの重要なメリットは、DPC2K をローカルでもリモートでも簡単に操作できることです。ローカルインタラクションは、メニュー形式の LCD と 6 つのボタン(6 つのボタンのうち 4 つはナビゲーション用で、2 つはオペレータの入力用)からなるユーザーインターフェイスを介して行われます。
DPC2K には、比例–積分–微分(PID)コントローラを使用するローカルの閉ループデジタル制御を実行するための入力、出力、およびインテリジェンス機能が備わっています。DPC2K は、通常はプロセス変数(PV)ある2 線式または 4 線式の計器から 4 ~ 20mA 入力を受け入れることができます。圧力制御アプリケーションの場合、PV の提供にオプションの圧力センサを使用することができます。
Fisher™ LoopConnect™ ソフトウェアは、設定と監視、ネットワーク接続または直接イーサネット接続、トラブルシューティングのアラートなど、最も包括的なリモートアクセスを提供します。オプションには、 0 ~ 30、0 ~ 100、0 ~ 300、0 ~ 600、または 0 ~ 1500psi 範囲の一体型密閉ゲージ圧力センサと低ブリード(毎時 3.0 標準立法フィート未満)の空気圧出力が有ります。
DPC2K は設定の変更が可能なため、同じ基本モデルを圧力、流量、レベル、温度、パーセンテージ、体積、速度制御などを含む(ただしこれらに限定されない)さまざまな用途に使用できます。DPC2K は、クラス 1 のディビジョン 1 またはゾーン 1 の危険領域での使用が想定されており、その動作温度範囲は摂氏 -40 ~ 80 度です。わずか 1 ワットの標準的な消費電力で、9 ~ 28 ボルトの入力に対応します。
詳細については、 Emerson.com/FisherDPC2Kをご覧ください。