エマソンの在槽管理ソフトウェアは、液化ガスの完全格納式タンクの使用を最適化して、安全性を高めます。

Rosemount TankMaster 在槽管理ソフトウェアに追加されているロールオーバー・プレディクションによって、オペレータ向けの使い易さが高められています

スウェーデン、ヨーテボリ（2021 年 5 月 21 日) – エマソン、自社のRosemount™ TankMaster™ 在槽管理ソフトウェアパッケージの性能を高め、タンク使用の最適化をし易くし、LNG およびその他の液化ガス向けの完全収納式タンクでの安全性を向上させました。これらのタンクは大型であり、最大 200,000 立法メートルの容量を有する複雑な構造をしており、タンクゲージシステムには特殊な要求があります。在槽管理とロールオーバー・プレディクションの両機能を一つのソフトウェアで提供することにより、TankMaster は、コストを削減し、使い易さを向上し、事故の可能性のリスクを低減します。

ロールオーバーとは、LNG の成層化を放置したときに発生するボイルオフガスの危険な放出を指します。その結果、タンクが大きく破損したり、大量のLNGが大気中に放出されたりと、深刻な事態に陥る可能性があります。企業では、ロールオーバーを事前に予測する必要があります。エマソンの TankMaster ソフトウェアは、Rosemount タンクゲージシステムに組み込まれているレベル、温度、および密度の測定機器からのデータを使用して、層状化を検出し、ロールオーバーが発生する可能性がある時期を計算し、オペレータが予防措置を講じることができるようにします。

従来、企業はロールオーバー・プレディクション用のソフトと在槽管理用ソフトは、別々のPCにインストールされていました。Rosemount TankMaster は、両方の機能を一つのソリューションとして提供すると共に、成層化監視およびアラーム、冷却、漏洩検知、温度測定の概要、ならびに遠隔プルーフテストのサポートも提供します。この革新的な技術は、エンドユーザーにとって、コストの削減、使いやすさの向上、トレーニングの必要性の低減など、さまざまなメリットをもたらし、ヒューマンエラーによる事故のリスクを低減します。

「労災事故の多くは人的要因に起因しており、ベンダーはより使いやすく、ヒューマンエラーのリスクを低減するソフトウェアや計測器を提供することが求められています。」と、エマソンのオートメーションソリューションズ事業のグローバル機能安全性担当マメージャーである AnnCharlott Enbergが語ります。「Rosemount TankMaster が現在、在槽管理とロールオーバー・プレディクションを1つにしたソフトウェアを、1台のPCでユーザー向けに提供している事実は、使い易さを高めるばかりでなく、オペレータの訓練速度を飛躍的に高め、ヒューマンエラーを低減するため安全性の向上に繋がります。」

Rosemount TankMaster は強力で使い易いWindows ベースのソフトウェアパッケージで、Rosemount タンクゲージシステムの重要な部分を形成している、レベル、温度、密度および圧力の測定テクノロジーからのリアルタイムのデータを収集します。これによって企業組織に、すべてが揃った完全格納式貯蔵タンクについての概要が与えられることから、運転効率と安全性の増強につながります。さらに使い勝手を高めるため、TankMaster では、タンクゲージシステムに組み込まれたすべての測定機器向けに簡単な手順を追った構成および設定ガイダンスが提供されています。

詳細は、www.Emerson.com/RosemountTankMaster を参照してください。