Rosemount XE10 連続排出監視システム(CEMS)を活用すると、産業プラントは、環境規制を順守するための固定発生源排出量の報告要件を満たすことが容易になります。Rosemount XE10 CEMS は、欧州排出指令 EN 14181 および EN 15267 に準拠して承認されており、 アメリカ合衆国環境保護庁 40 CFR Part 60 および Part 75 規制も順守しています。
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自動検証機能を備えた Rosemount XE10 システムは、信頼できる測定データを提供することで、プラントの操業停止を防ぎ、コンプライアンスを効率化します。
ミネソタ州シャコピー(2021 年 9 月 9 日)– 本日、Emerson は、新しい Rosemount™ XE10 連続排出監視システム(CEMS)を発表しました。この CEMS を利用することで、産業プラントは、ますます厳格になる環境規制と増大するサステナビリティ需要に対応しやすくなります。パフォーマンス分析と自動検証機能を備えた新しいシステムは、正確な排出量の監視・報告を確実にプラントオペレータに提供することで、コンプライアンス違反による操業停止や罰金が発生するリスクを抑えます。
迅速な展開を念頭に置いて設計された新しいシステムは、標準化されたコンパクトソリューションです。固定発生源排出量の自動測定システム向けの品質保証要件を規定する欧州統一規格の EN 14181 および EN 15267 に準拠して承認されています。また、アメリカ合衆国環境保護庁の排出量報告要件も順守しています。
「規制コンプライアンスでは、リアルタイムデータ報告および品質保証が極めて重要です」と語ったのは、Emerson のガス分析事業部バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャの Iain Howieson です。「新しい Rosemount XE10 CEMS は、ドリフトチェックを促進するための自動校正機能を完備しています。この機能は信頼性を確保し、システムの運用パフォーマンスが法律により定められた品質保証要件(EN 14181 規格の品質保証レベル 3 試験など)を満たしていることを規制機関に対して証明するオペレータの作業をサポートします。これにより、オペレータは時間とコストを節約し、排出量が常に信頼できるレベルで監視されているという安心感を得られます」
また、XE10 CEMS では、内蔵パフォーマンス分析機能に Web ベースでアクセスし、可視化された実用的なプロセス情報に基づいて迅速に意思決定できます。これにより、プラントオペレータは、策定した環境コンプライアンス戦略を対応型から予測型へとシフトすることも可能になります。
モジュール型の統合排出監視システムである Rosemount XE10 は、素早く簡単に設定でき、1 台の気体採取・調整システムと最大 3 台のガス分析装置モジュールから構成されます。各モジュールは、各気体成分(CO、NOx、SO2、CO2、O2 など)に応じて異なる測定範囲を調整できます。
リスクと複雑化を低減するため、システムは統合サービスアプローチによって強化されます。これは、エンドツーエンドサポートを提供するアプローチで、スタートアップとコミッショニング、規制当局の保証基準に準拠した設置作業、システムの校正機能の継続的な妥当性を確認するために法律により定められた毎年実施されるサーベイランステストのサポートなどが含まれます。
XE10 CEMS は、お客様が環境および規制に関する課題を乗り越えられるようサポートすることに Emerson が力を入れていることを示す最新の事例です。これは、Emerson の包括的な環境サステナビリティフレームワークの一環であり、低炭素燃料や電源の展開における製造業者のサポート、有害額排出漏洩の削減、エネルギーおよび資源効率の改善、廃棄物の削減など、具体的な活動を実践しています。
Rosemount XE10 連続排出監視システムの詳細は、Emerson.com/RosemountXE10をご覧ください。