エマソンが誇る最先端の自動化技術とソフトウェアが、イギリス北東部の町ティーズサイドにある ReNew ELP プラスチックリサイクル工場の安全で効率的な操業を支援します。 高解像度画像
デジタルソリューションにより、ReNew ELP は初のプラスチックリサイクルプロセスの安全なオペレーションを実現
レスター（イギリス）（2021 年 11 月 1 日） – イギリスに拠点を置く最先端のリサイクル企業 ReNew ELP は、Emerson（NYSE: EMR）をイングランド北東部の町ティーズサイドに新しいあるリサイクル工場のデジタルオートメーションパートナーに選定しました。同社が誇る最先端のオートメーション技術とソフトウェアは、革新的な水熱処理プロセスの安全で効率的なオペレーションを後押しします。使用済みのプラスチックを元の原材料に変換し、新たなプラスチック製品を生産することで、廃棄物や汚染を低減します。
現在、フレキシブル多層プラスチック包装品（フィルム、ポット、タブ、トレーなど）を含め、消費者使用後のプラスチックの多くは、従来の機械的リサイクル方法では「リサイクル不可」とみなされ、埋め立て、或いは焼却処分されているのが現状です。世界経済フォーラムによると、最初に試用される短いサイクルの後、プラスチック包装材の価値の 95%（つまり年間 800 ～ 1,200 億ドル）が失われています。
「ReNew ELPは、使用済みプラスチックを化石代替の原料に変えることで、不要な使い捨てプラスチックをなくし、廃棄物ではなく価値を生み出す循環型プラスチック経済の原料となる可能性を秘めています。」と、ReNew ELPの常務取締役であるリチャード・デイリーは語っています。「これらの目標を達成するためには、独自の水熱プラットフォームを使用した最初の商業規模のプラントを建設することが極めて重要です。また、エマソンには、ヨーロッパ全土で計画されているさらなるプラントのための先進的な自動化モデルを構築するための貴重な長期的パートナーを見つけることができました。」
ReNew ELP の工場は、超臨界蒸気（高圧・高温）により、廃プラスチックを元の貴重な原材料、化学物質や石油に変換する HydroPRS™（水熱処理プラスチックリサイクルシステム）という画期的な最先端リサイクルプロセスを採用します。変換された生成物は、新しいプラスチックやその他の素材の製造に利用されます。
「HydroPRSプロセスは現在、ウォーウィック・マニュファクチャリング・グループによるライフサイクル評価を受けており、環境への影響と地球温暖化係数（GWP）を把握するとともに、プラスチック廃棄物を焼却せずに高度なリサイクルに回すことで得られるCO2削減効果についても検討しています」とデイリー氏は語っています。「最初の調査結果により、廃棄（焼却処分）によるエネルギーと比較して大幅な GWP の低下が見られ、化石燃料ナフサと比べても優れていることが判明し、ネットゼロ実現に向けた布石という目的を後押ししてくれました」
エマソンはメイン・オートメーション・コントラクターとして、厳しい生産工程を安全かつ効率的に運用し、オペレーターの介入を最小限に抑えるための完全な自動化・制御ソリューションの開発を担当します。エマソンの、デジタル化でプロジェクトを推進する「確実なプロジェクト遂行」手法により工場の予算とスケジュールを管理し、また「確実な操業」手法は、ReNew ELPが施設のライフサイクルを通じて最大の運用パフォーマンスと収益性を実現するのに役立ちます。
「エマソンには効率性を高め、クリーンエネルギー源の利用拡大、二酸化炭素の貯留、廃棄物管理の改善により、製造企業の環境サステナビリティ目標をサポートする能力があります」と、エマソン・グローバルセールス責任者の Roel Van Doren は語りました。「共同プロジェクトエンジニアリング、最先端のデジタルソリューション、ライフサイクルサービスの提供により、エマソンは、持続可能な活動を支援し、資源保全という私たちの目標を進展させるのに役立つソリューションを ReNew ELP が策定できるよう支援します」
オートメーションソリューションの一部として、エマソンは DeltaV™ 分散型制御システムおよび DeltaV 安全計装システム（SIS）を組み込んだ統合制御・安全システムを提供し、プロセスと緊急停止、さらに火災・ガス検知を行います。 エマソンの Plantweb™ デジタルエコシステムは、多数の最先端測定器をサポートする有線/無線ネットワークを取り入れており、プロセスパフォーマンスや、機器の状態に関する対応可能なデータを可視化します。オートメーションシステムは、幅広いシビアサービス/汎用制御バルブ、ON/OFF バルブ、圧力制御機器を特徴としています。さまざまな設備管理ソリューションが展開され、設備の信頼性を補強し、プロセスの可用性と処理能力を高めると同時に、オペレータが現場で行う手動点検にかける時間を最小限に抑えます。
工場の操業開始は 2022 年末を予定しており、第一フェーズでは 4 本のリサイクルラインのうち 1 本が稼働します。各ラインは年間 20,000 トンのプラスチック廃棄物を処理できます。
Emerson について
米国ミズーリ州セントルイスに本拠を置く Emerson（NYSE: EMR）技術とエンジニアリングで世界有数の事業規模を誇り、産業用および商業用、一般消費者向けの革新的なソリューションを提供しています。オートメーションソリューションズ事業は、プロセス産業、ハイブリッドおよびディスクリート製造業者が、エネルギーと運用コストを最適化しつつ、生産を最大化し、作業従事者と環境を保護するのを支援します。エマソンは人々の快適な暮らしと健康、食品の品質と安全を守り、省エネや持続可能なインフラ整備を支援する製品やシステム、サービスを幅広く取りそろえ、業界をリードするソリューションを提供しています。詳細については、Emerson.com をご覧ください。
ReNew ELP について
ReNew ELP は、ティーズサイドのウィルトンセンターを本拠地とする最先端のリサイクル企業です。水熱処理により、現在ではリサイクル不可と考えられているフレキシブルフィルム、ポット、タブ、トレーをはじめ、あらゆる種類のプラスチック廃棄物をリサイクルしています。詳しくは、
www.renewelp.co.uk をご覧ください。
その他のリソース:
• Emerson Exchange 365 Emerson Automation Solutionsの交流サイトに登録する
Twitter Facebook LinkedIn YouTubeで
Emerson オートメーションソリューションズ事業部をフォロー
