Emerson のオートメーションシステムおよびソフトウェアは、Albioma ボワ・ルージュ石炭火力発電所のバイオマスフィードストックへの転換を可能にします。写真提供: Albioma 高解像度画像
巨額の資金を投じるプロジェクトにより、レユニオン島の発電所はバイオマス燃料への転換が可能になり、炭素排出量を 84% 削減
レユニオン島（2022 年 6 月 28 日）– テクノロジーとソフトウェアのグローバル企業である Emerson（NYSE: EMR）は、フランスの独立エネルギープロバイダ Albioma （PAR: ABIO）により、同社のボワ・ルージュ石炭火力発電所を 100% 再生可能エネルギーに転換するプロジェクトのサポート役に選ばれました。Albioma は、現在の化石燃料による火力発電所をすべて再生可能エネルギーに転換することを大きなミッションとしています。その一部に Emerson のオートメーションシステムとソフトウェアを取り入れることで、石炭火力発電所はバイオマスフィードストックに転換することが可能になります。
この巨額の資金を投じたプロジェクトは、Emerson の技術がどのようにしてお客様のより持続可能なエネルギーへの転換の促進を支援しているかを示す最新の事例です。Albioma がインド洋に浮かぶレユニオン島で操業している発電所 3 基のうち 1 基は、100% バイオマス木質ペレットを使用する方向へ転換します。108 MW の発電量を誇る施設を全面改修することで、年間約 640,000 トンの二酸化炭素に相当する温室ガス排出量が削減されます。これは、現在の操業レベルに比べ 84% の直接排出量の削減に匹敵します。
「企業として、私たちは遅くとも 2030 年までに 100% 再生可能エネルギーへの転換を完了することを目標としています。弊社を代表する発電所で石炭利用を完全に廃止することは、このグリーン革命における大きなマイルストーンを示しています」そう語ったのは、Albioma レユニオン島最高執行責任者 Pascal Langeron 氏です。「Emerson は、弊社が信頼できる関係性を築いてきたオートメーションパートナーです。バイオマス発電所におけるその幅広い経験と専門知識は、このプロジェクトをスケジュール通りに完了するために欠かせないものになるでしょう」
ボワ・ルージュ発電所は、3 基の発電ユニットから構成されます。2 基のユニットはすでに Emerson の Ovation™ 分散制御システムによってコントロールされており、バイオマスフィードストックを使用するように改修されます。3 基目のユニットも新しい Ovation システムに置き換えられる予定です。発電ユニットには、新しいタービン保護およびヘルス・モニタリング・システム、ボイラ用安全システム、改修されたボイラ制御要素および計装機器が導入され、最新化も施されます。
Albioma の重大な要件は、限られた時間内でプロジェクトを確実に完了することであるため、Emerson はプロジェクトの確実性メソッド、デジタル技術、ソフトウェア専門知識を提供します。現地でプロジェクトのエンジニアリングサポートを提供するほか、Emerson は、Remote Virtual Office (RVO) コラボレーションプラットフォーム（セキュリティ保護された仮想エンジニアリングテスト環境）も提供します。Albioma はこのプラットフォームで Emerson のリソースおよび継続的なサポートを利用し、プロジェクトのリスクとコストを低減することができます。
「Emerson は、お客様のエネルギー転換プロジェクトを支援することで、全世界における持続可能なエネルギーの未来への移行で重要な役割を果たします」Emerson 電力・水道事業部社長の Bob Yeager はそう言って胸を張ります。「弊社のオートメーション技術、ソフトウェア、ソリューション、バイオマスプロジェクトの専門知識は、Albioma がボワ・ルージュ発電所を最高のパフォーマンスで操業できるよう支援します。一方、二酸化炭素排出量の大幅な削減を達成することで、環境改善にも寄与します」
移行プロジェクト作業は 2022 年 6 月の定期検査中に開始され、5 か月以内に完了する予定です。
